2009 Fiscal Year Annual Research Report
書字描画中の上肢・手指機能の発達的特徴と不器用さの要因解明
Project/Area Number |
21700543
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
中島 そのみ Sapporo Medical University, 保健医療学部, 講師 (70325877)
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Keywords | 上肢機能 / 視覚運動機能 / 不器用 / 作業療法 / リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究の目的は申請者らが開発した描画・書字課題中の軌跡と経過時間を記録・再生し遂行中の手指機能の評価を可能にする機器(上肢機能評価システム)により,健常児・者および不器用さを呈する発達障害児の上肢・手指機能の特徴を明らかにすることである。また課題遂行中の視覚機能の測定も同時に行い,上肢・手指機能の特徴との関連を明らかにすることを目指している。平成21年度は予備実験を十分行い、さらに対象者の各検査データを構築することを目標としていた。 今年度の成果としては、我々が開発した上肢機能評価システムの機器調整をおこなうための基礎的実験を十分行うとともに、測定機器の性能向上をはかった。データ収集に関しては十分な被験者数で実施することができなかった(健常成人20名、不器用児1名)。現時点でのデータ解析結果から、健常成人では描画・書字課題遂行中の筆記具の速度については、一辺中において書き始めより徐々に速度上昇、中間でピーク、その後徐々に減速するといった規則性が見られた。また、筆圧についても一辺中において書き始めに急激な圧上昇がみられ、その後、徐々に圧が上昇し、書き終わり直前で急激に圧が減少するといった規則性が見られた。しかし、不器用児にはその規則性は認められず、筆記具をスムーズに操作できていないことが考えられた。 本年度は健常児・者および不器用の症状を呈する軽度発達障害児に対し各検査を実施し、さらにデータを収集およびデータ解析をすすめ、各対象者における上肢・手指機能、視覚機能との関連を検討することを目指す。
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Research Products
(3 results)