2009 Fiscal Year Annual Research Report
触知記号・凸記号の各構成因子が触知記号の識別容易性と電化製品の操作性に及ぼす影響
Project/Area Number |
21700584
|
Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
土井 幸輝 The National Institute of Special Education, 教育研修情報部, 研究員 (10409667)
|
Keywords | 触知記号 / 凸記号 / 識別容易性 / 操作性 |
Research Abstract |
本研究では触知記号,家電製品に付す凸記号に関して.それらの更なる普及を目指し,触知記号や凸記号の構成因子(大きさ・高さ・エッジ)が触知記号の識別容易性や凸記号による電化製品の操作性に及ぼす影響をそれぞれ評価することを目的とする.具体的には,20代学生・高齢者・視覚障害者を対象とした評価実験を実施する.なお,本研究により得られるデータは,現在不足する触知覚特性の基礎データとしても価値がある.平成21年度は,触知記号に関しては.単純幾何学図形の触知記号についてその構成因子(大きさ,エッジの明瞭性)に着目し,条件を変えたテストピースをエッジが不明瞭なスクリーン印刷方式及びエッジが明瞭な切削方式で作製し,視覚障害者や20代学生を対象とした各記号の識別実験を行った.その結果,触知記号のエッジの明瞭性と識別容易性の関係が明らかになった.凸ドットに関しては,携帯電話の5番の位置の凸ドットの構成因子(高さ・大きさ)が操作性に及ぼす影響を評価するために,20代若年者を対象として手元が見えない状態でボタンを操作してもらった.その結果,凸ドットを付す効果があることがわかった.また,操作性向上に寄与する凸ドットのサイズが明らかになった.
|
Research Products
(5 results)