2010 Fiscal Year Annual Research Report
触知記号・凸記号の各構成因子が触知記号の識別容易性と電化製品の操作性に及ぼす影響
Project/Area Number |
21700584
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Research Institution | 国立特別支援教育総合研究所 |
Principal Investigator |
土井 幸輝 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育研修情報部, 研究員 (10409667)
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Keywords | 触知記号 / 凸記号 / 識別容易性 / 操作性 |
Research Abstract |
本研究では,触知案内図等に利用される触知記号及び家電製品等に付される凸記号について,それらのツールとしての普及を目指し,「触知記号の大きさと識別容易性」,「凸記号の寸法と電化製品の操作性」の関係について明らかにすること目的としている.初年度,触知記号に関して,触知記号の大きさと識別容易性の関係を調べ,ヒトの指先の指腹相当の大きさであれば識別容易性の高い触知記号として利用できることを報告した(審査付学術雑誌掲載,2009-6,2009-9).凸記号に関しては,携帯電話の5番のボタン上に付す凸点に関して,操作性の良い適切な凸点の高さの範囲を明らかにした(審査付学術雑誌掲載,2010-3).平成22年度は,触知記号に関しては,初年度の成果を踏まえ,実際に触知記号を触知案内図上に付して触読性を評価した結果,触読性の高い触知記号を設計できることがわかった(国際学会にて発表,2010-10).凸記号に関しては,凸点と凸バーの識別特性の高い寸法を明らかにした.なお,本研究の一部の成果に基づいて,触知記号の表示法に関するJIS(JIS S 0052,平成23年年3月)や凸記号表示法に関するISO(ISO 24503,平成23年1月)が制定されたことを踏まえ,平成22年度において研究成果を報告書にまとめ,今後は触知記号の識別容易性や凸点の操作性に関する研究成果の普及に努めることとした.
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Research Products
(1 results)