2009 Fiscal Year Annual Research Report
学校と総合型地域スポーツクラブの関係性に対する教員意識の研究
Project/Area Number |
21700618
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
谷口 勇一 Oita University, 教育福祉科学部, 准教授 (50279296)
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Keywords | 学校運動部活動 / 総合型地域スポーツクラブ / 教員意識 |
Research Abstract |
本研究の目的は、全国的に育成・普及されている総合型地域スポーツクラブ(以下、総合型クラブ)と学校運動部活動の関係性を検討することにある。平成21年度は、九州内8県の全中学校ならびに高等学校教員を対象とした質問紙調査を実施し、各種意識の把握を試みた。調査は、中学校1,566校、高等学校657校の計2,223校を対象とし、当該校長宛の依頼文書を添え10部ずつの質問紙を郵送し、運動部活動顧問教員への配布、返信を求める郵送法により実施した。最終的な回収校数は、中学校611校(3,767部)、高等学校252校(2,014部)の計863校(部数5,781部)であり、回収率38.8%となった(調査時期は平成22年2月15日から3月1日)。分析結果の概要は以下のとおりである。1、顧問教員の総合型クラブに対する認知度は、「知っている」31.0%、「名前を聞いたことがある程度」31.4%、「知らない」37.6%であった。2、学校運動部活動と総合型クラブが連携協力し、子どもたちのスポーツ活動を指導・支援していることに対する意識としては、賛成意向80.4%(「おおいに賛成」と「まあ賛成」)、反対意向19.6%(「やや反対」と「反対」)となり、約8割の顧問教員が賛成意向であることがわかった。3、顧問教員の総合型クラブに対する印象を把握する目的から、独自に設定した10個の「総合型クラブに対する印象項目」に対して「そう思う」から「そう思わない」の4件法で回答を求めたところ、上位項目には、「総合型クラブはまだ地域のスポーツ拠点になっていない」(平均値3.11)、「総合型クラブはスポーツクラブというよりも住民交流の場である」(平均値2.48)、「総合型クラブの関係者には部活動の問題点の真意はわからない」「総合型クラブ関係者自体が学校部活動のことをあまり考えていないはず」(平均値2.47)などが挙がった。
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