2009 Fiscal Year Annual Research Report
ジュニアスポーツ選手の競技種目別体格・運動能力比較
Project/Area Number |
21700624
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
渡辺 英次 Senshu University, 商学部, 講師 (10348336)
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Keywords | スポーツ科学 / タレント発掘 / 発育発達 / シュニア / 運動能力 |
Research Abstract |
本研究は、幼児期から成長期にわたる選手を有するスポーツクラブに所属する選手を対象として体格・運動能力の測定を実施し、各選手、クラブの特徴を見出すとともに、他種目多競技のクラブを測定することで競技種目の特徴的な体格、運動能力の指標を明らかにすることを目的とする。次に、得られた結果を基礎データとして、日本人を対象とした生物学的成熟度の推定式を作成するため、年間最高身長増加年齢を過ぎていると思われる男女スポーツ選手を対象に調査を行い、日本人に適した生物学的成熟度の推定式を作成するための基礎データを収集することを目的とする。平成21年度は、9種目(野球、バドミントン、バレーボール、運動教室、卓球、サッカー、バスケットボール、水泳、一般小学生)、39クラブ、延べ1379名の測定を実施することができた。得られた値から、身長において男子では12.7歳、女子では8.9歳に思春期最大発育速度(MPV: maximum Peak Velocity)が認められた。また、除脂肪体重において男子では局所的極大発育速度(LPV: Local Peak Velocity)が8.5歳、MPVは11.9歳、女子では8.9歳および11.7歳にLPVが認められた。運動能力との関係においては、男子では12歳頃、女子では9歳頃の体格・身体組成の発育が運動能力に対し正の効果を及ぼしていることが示唆された。一方、女子では12歳頃の体格・身体組成の発達は運動能力の発達に対し負の影響を及ぼしていると推察された。本研究を継続して行うことにより、競技種目別の体格・運動能力の特徴を幼児期~青少年期まで関連させることができるという点で非常に意義は高いと考える。
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Research Products
(4 results)