2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700628
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
金子 元彦 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (40408977)
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Keywords | 打動作 / バドミントン / 実打 / 素振り / トレーニング論 / 主観的努力度 |
Research Abstract |
本研究課題は主観的努力度という概念を用いて、その考え方に基づいた力の調節からみた実打と素振りの特徴を明らかにし、得られた知見からトレーニング論的意義を提示することを目的としている。試技としてバドミントンにおけるオーバーヘッドストロークおよび、サービス様のアンダーハンドストロークを用いた。被験者は大学生および、中学生バドミントンプレイヤーであった。 全体傾向として、オーバーヘッドストロークにおける実打(スマッシュ)、素振りおよび、サービス様のアンダーハンドストロークともに主観的努力度の変化に応じて、それぞれの相対的なパフォーマンスが増減することが明らかになったが、多方面にデータ獲得を試み詳細を検討したところ、スマッシュの場合と比べると、オーバーヘッドストロークの素振りおよび、アンダーハンドストロークでは低い努力度(力の入れ具合)での試技の際に、全力時に対する相対的なパフォーマンスの落ち込みが少ないことが分かった。すなわち、素振りでは比較的低い努力度においても比較的高いヘッドスピードが記録され、アンダーハンドストロークでは比較的速いシャトルスピードが記録されたということである。内省報告などと照らし合せて検討したところ、この要因は素振りおよび、アンダーハンドストロークにおけるいわゆる「全力」(=主観的努力度100%)が、スマッシュのような攻撃的要素の強いプレイにおける全力プレイとは異なって、全力とは言いながらも、やや余裕を持たした力の入れ具合でプレイしていたのであろうことが推測された。最大下における素振りでは、心理的なゆとりが生まれた状態でのプレイとなることから、その状況下で比較的スムーズに動くラケットに対する感覚や、身体そのものの運動を感覚することが可能であることが推測され、そのトレーニング論的な意義が示唆されたものと考えられた。
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Research Products
(1 results)