2009 Fiscal Year Annual Research Report
競技者を対象としたコレクティブ・エフィカシー増強プログラムの開発
Project/Area Number |
21700637
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Research Institution | Osaka University of Human Sciences |
Principal Investigator |
荒井 弘和 Osaka University of Human Sciences, 人間科学部, 講師 (30419460)
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Keywords | チーム |
Research Abstract |
本研究の目的は、競技者を対象としたコレクティブ・エフィカシー増強プログラムを開発することである。具体的には、1)コレクティブ・エフィカシーの評価尺度を開発すること、2)コレクティブ・エフィカシーの関連要因や増強方法を検討することによって得られた知見を基にして、最終的に、3)コレクティブ・エフィカシー増強プログラムの開発を行う。まず、競技中の心理的パフォーマンスに対するコレクティブ・エフィカシーを測定する尺度を開発し、尺度の信頼性・妥当性を検証する(研究1)。次に、コレクティブ・エフィカシーの関連要因を検討する(研究2)。さらに、コレクティブ・エフィカシーの増強方法を探索的に検討する(研究3)。最後に、コレクティブ・エフィカシーを増強するプログラムを開発する(研究4)。 平成21年度は研究1を実施した。実施に当たっては、心理的パフォーマンスに対するコレクティブ・エフィカシー尺度の開発を目指して、大学生競技者を対象とした横断的調査を実施した。調査対象者の招集においては、複数の大学と十分に連携して研究を実施することができた。その結果、忍耐力など10の心理的パフォーマンスに対するコレクティブ・エフィカシーを評価することができる、コレクティブ・エフィカシー尺度(全10項目)が開発され、信頼性・妥当性も確認された。さらに、関連学会に参加することで、本研究課題に関連する研究者との意見交換や、関連情報の収集も行った。
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