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2011 Fiscal Year Annual Research Report

競技者を対象としたコレクティブ・エフィカシー増強プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 21700637
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

荒井 弘和  法政大学, 文学部, 専任講師 (30419460)

Keywordsチーム
Research Abstract

平成23年度は、予定されていた研究3および研究4を実施した。研究3では、大学体育会運動部を対象として、ファシリテーションプログラムが、コレクティブ・エフィカシーを増強させる可能性を探索的に検討した。その結果、ファシリテーションプログラムが、「コミュニケーションを取ることができた」「チームの雰囲気がよくなった」「考えることができた・再認識することができた」という恩恵をもたらすことが確認された。これらの恩恵は、コレクティブ・エフィカシーと関連していることから、ファシリテーションプログラムがコレクティブ・エフィカシーの維持・改善・向上に貢献することが示唆されたと考えられる。
さらに、追加の研究として、50名の対象者から、コレクティブ・エフィカシーの増強方略を自由回答によって収集する研究を実施した。コレクティブ・エフィカシーを増強する方略を収集した。主な結果は以下のとおりである。(1)「声かけ」が多く回答された、(2)「応援をする」「指導者が声をかける」「円陣を組む」「ライバルを作る」など、競技場面で一般的に行われている行動が報告された、(3)「コミュニケーション」や「話し合い」など、対話についての示唆が得られた。
最後に、研究4として提案を行った。競技場面では、選手間、選手-指導者間において声かけを行うこと、コミュニケーションが促進されやすい状況(円陣など)を設定すること、ライバルを設定することが有効である。一方、非競技場面においては、ファシリテーションプログラムなどの対話をする機会を設定することが推奨できる。そして、競技場面・非競技場面を通じて、コミュニケーションを取ることの重要性が強調されるべきである。
本研究で得られた知見を元に、スポーツの現場において活用できる、実施可能性の高い、コレクティブ・エフィカシー増強プログラムの開発に成功することができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 競技者における心理的パフォーマンスに対するコレクティブ・エフィカシーとその関連要因2011

    • Author(s)
      荒井弘和
    • Journal Title

      体育学研究

      Volume: 第56巻、1号 Pages: 229-238

    • DOI

      doi:10.5432/jjpehss.10041

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] チーム内ライバルの存在はコレクティブ・エフィカシーの高さと関連する2011

    • Author(s)
      荒井弘和
    • Organizer
      日本スポーツ心理学会第38回大会
    • Place of Presentation
      日本大学文理学部
    • Year and Date
      2011-10-09
  • [Presentation] 大学生競技者を対象としたファシリテーションプログラム2011

    • Author(s)
      荒井弘和
    • Organizer
      日本心理学会第75回大会
    • Place of Presentation
      日本大学文理学部
    • Year and Date
      2011-09-16

URL: 

Published: 2013-06-26  

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