2010 Fiscal Year Annual Research Report
肥満大学生に対するエビデンスに基づいたテーラーメイド食習慣改善指導効果の継続
Project/Area Number |
21700668
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
矢口 友理 山形大学, 地域教育文化学部, 助教 (30369285)
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Keywords | 肥満大学生 / 食習慣改善指導 / 無作為比較割り付け試験 |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学生の肥満解消に向けて個々人の生活習慣の現状に合わせた、エビデンスに基づくテーラーメイド食習慣改善指導プログラムを実施し、その効果が介入指導終了後も継続しているかを検討し、大学における効果的な肥満解消のためのプログラム方法を探ることである。平成21年本プログラムへの参加同意者のうち、新入生健診でBMI25以上の肥満学生を肥満群、標準体型の学生を非肥満群とし、対象者には栄養調査および生活習慣調査を実施した。本年度はまず肥満群と非肥満群との栄養素・食品摂取量および生活習慣の違いについて解析し、その一部を学会発表した。また、平成22年度プログラムに向けて、対象者に配布する教材ファイルの検討を行った。平成22年度新入生健診で肥満(BMI≧25)と判定された学生のうち、本プログラムへの参加同意者を無作為に自己管理群・栄養指導群・運動指導群に分け、ベースライン調査として生活習慣調査・食習慣調査・身体測定・血液検査を実施した。食習慣調査票としては、エビデンスが構築されている簡易型食事歴法質問票(BDHQ)を用いた。栄養指導群には管理栄養士による30分間の個人面談を実施し、BDHQによる栄養素・食品摂取量の結果と面談で聞き取った詳細な食生活内容をもとに、個々人に合わせた食習慣改善指導を行い、目標設定し、目標設定や毎日の生活習慣チェック票、肥満解消のための食べ方について1冊にまとめた教材ファイルを配布した。その他の群には管理栄養士によるBDHQの結果票の見方の説明のみを5分間の個人面談で行い、目標設定と毎日の生活習慣チェック票のみの教材ファイルを配布した。栄養指導方法の違いによる食習慣の変化を追跡すると同時に、脱落防止のため3~4カ月後に再度BDHQによる食習慣の変化を調査すると同時にファイルを回収し、コメントをつけて返却した。平成22年度新入生データを現在解析中である。
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Research Products
(1 results)