2009 Fiscal Year Annual Research Report
動脈スティッフネスの増加を抑制する低強度筋力トレーニング法の開発
Project/Area Number |
21700680
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Research Institution | Kinki Health Welfare University |
Principal Investigator |
岡本 孝信 Kinki Health Welfare University, 社会福祉学部, 教授 (40330518)
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Keywords | 動脈スティッフネス / 筋力トレーニング / セット間休息 |
Research Abstract |
本研究の目的は短いセット間休息をともなう低強度のレジスタンストレーニングが動脈スティッフネスに及ぼす影響について検討することである。26人の健康な男性および女性をトレーニング群13名および対照群13名に分類した。トレーニング群の被験者は週2回のレジスタンストレーニングを10週間行った。トレーニングは30秒間の休息を挟みながら10回5セット実施した。トレーニング種目はチェストプレス、アームカール、シーテドロウ、ラットプルダウン、レッグプレス、レッグエクステンションおよびレッグカールであった。動脈スティッフネスは頸動脈-大腿動脈(cf)脈波伝播速度(PWV)によりて測定した。また、上腕動脈径、血流速度および血流依存性血管拡張反応(FMD)をトレーニング前およびトレーニング後に測定した。トレーニング群におけるトレーニング後のcfPWVはトレーニング前と比較して有意に減少した(P<0.05)。さらに、トレーニング群におけるトレーニング後の血管内皮機能はトレーニング前と比較して有意に向上した(P<0.05)。また、トレーニング群におけるトレーニング後の最大挙上重量は全ての種目において有意に増加した。対照群はいずれの測定項目において変化しなかった。以上の結果から、短いセット間休息をともなう低強度のレジスタンストレーニングは動脈スティッフネスを低下させるとともにトレーニング効果が高いことが示唆された。
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