2009 Fiscal Year Annual Research Report
DNAチップを用いた食後高血糖抑制効果のある食品評価法の確立
Project/Area Number |
21700693
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
奥村 仙示 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教務員 (30322259)
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Keywords | 食後高血糖 / DNAチップ / トランスクリプトミクス / ヒト試験 / 機能性食品 |
Research Abstract |
食後高血糖の是正は疾患の予防、管理に重要である。血液は、実質組織と比較して採取が容易であり、近年、食事機能評価に白血球を用いたDNAチップ解析が利用できる可能性も示唆されている。そこで、本研究では食後高血糖を抑制する食品の評価系を確立するため、健常者7名(年齢23.4±0.84歳、BMI21.3±0.55kg/m^2)を対象とし、無作為クロスオーバー試験を行った。試験食(水、グルコース、白米、大麦)を摂取し、血糖値、血清インスリン濃度、血清遊離脂肪酸濃度を測定した。水およびグルコース摂取について白血球よりRNAを抽出し、DNAチップ解析を行った。チップ解析の結果からpyruvate dehydrogenase kinase, isozyme 4(PDK4)、calnitine palmitoyltransferase 1A(liver)(CPT1A)の2遺伝子を選択し、Real Time PCRで遺伝子発現の検討を行った。DNAチップ解析の結果より、グルコース摂取後、PDK4では、食後120分で低下、240分で上昇した。CPT1Aは、食後120分および240分に発現が低下し、360分に空腹時と同程度まで回復した。Real Time PCRでは、PDK4は同様の結果を示したが、CPT1Aは大きな変動はみられなかった。水摂取においてはPDK4CPT1Aともに、時間の経過による大きな変動はみられなかった。白血球の遺伝子発現は、グルコース摂取により変動をすることが示唆された。
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Research Products
(1 results)