2010 Fiscal Year Annual Research Report
児童の形態および動作特性を考慮した身体活動量の評価法の開発
Project/Area Number |
21700700
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
引原 有輝 千葉工業大学, 工学部, 助教 (10455420)
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Keywords | 小児 / 身体活動量 / 加速度計 |
Research Abstract |
昨年度、我々は3次元加速度計(AC)を用いた子どもの総エネルギー消費量(TEE)ならびに身体活動状況(各活動強度に要した時間)を良好な精度で評価できる方法を提案した.そこで、今年度は、DLW法のTEEを妥当基準として、AC法により評価した子どものTEEの妥当性について検討した。被験者は、小学生男女22名.(男子13名、女子9名)であった。被験者には、実験室に早朝空腹条件で来室してもらい、身体計測を実施した後、ベースラインとなる尿を採取した。さらに、体重により規定された量のDLWを経口投与した。その後、30分間の仰臥位安静状態をとらせてから、20分間基礎代謝量を測定した。また、被験者には9日間にわたり、保護者の協力のもと自宅にて7回採尿を実施させた。採尿期間と同期間において3次元ACを常時装着させた。また、やむなく装着できなかった場合には、所定の記録用紙に脱着時刻ならびに活動内容を記録するように指示した。 DLW法により求められた被験者の平均TEEは、2203±356kcal/dであった.TEEをBMRで除した身体活動レベル(Physical activitv level:PAL)1.63±0.20であった.一方、AC法から得られたTEEは、2223±311kcal/dであり,DLW法のTEEとの間には、統計的な有意差は認められなかった。また、両測、定法によるTEEの関係を検討した結果、有意な相関関係(r=0.83.P<0.O1)が認められた。 これらの結果は、AC法のTEEは、集団の代表値としてだけでなく、より個人レベルでのTEEを評価できる有効な指標となる可能性を示唆するものである。
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[Presentation] The effect of morphology and body composition on prediction of physical activity intensity using tri-accelerometers2010
Author(s)
Hikihara Y, Tanaka C, Midorikawa T, Ohta M, Ohshima Y, Ohkawara K, Ishikawa-Takata K, Tanaka S,
Organizer
57th American College of Sports Medicine
Place of Presentation
Baltimore (U,S,A)
Year and Date
2010-06-02