2009 Fiscal Year Annual Research Report
特定高齢者の生活変容プログラム(システム)の効果に関する研究
Project/Area Number |
21700717
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
田口 孝行 Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 講師 (20305428)
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Keywords | 特定高齢者 / 生活変容 / 運動プログラム / 自主グループ / ボランティア |
Research Abstract |
目的:本研究では特定高齢者を対象として運動プログラムを開発し、その効果的について検討することを第1の目的とした。また、特定高齢者事業終了後の受け皿として、自主グループを結成させるための予備的企画として、ボランティア講座を開催することを第2の目的とした。<第1目的>対象:対象は特定高齢者に認定された者18名(男8名、女10名)とした。方法:対象者に対して、ストレッチ・筋力トレーニングなど全20項目で構成した運動プログラムを週1回3ヶ月間実施させた。効果判定のために、(1)握力、(2)30秒間反復起立着座(CS・30)、(3)開眼片足立ち時間、(4)5m全力歩行時間、(5) Timed Up & Go (TUG)、(6)3分間歩行距離について、開始前後に測定した。その結果、(1)握力(77%)、(2) CS-30(89%)、(3)開眼片足立ち時間(78%)、(4)5m全力歩行時間(95%)、(5) TUG (95%)、(6)3分間歩行距離(61%)に改善効果が認められた。<第2目的>対象:特定高齢者8名、一般高齢者18名であった。方法:対象者に対して、2ヶ月間で全5回の「ボランティア講習」を実施した。結果:継続的に参加できた者は、特定高齢者は8名、一般高齢者は13名であった。アンケート調査において、「講習会内容は楽しいが、他人を援助する側で行うことは難しい」との回答が多かった。考察:運動プログラムの効果に関しては、運動機能を改善させる効果が認められた。この機能を維持するための自主グループ活動の一環としてのボランティア講習であったが、特定高齢者にとっては、「難しい」との意見が聞かれ、来年度の事業に向けて、プログラム内容を検討する必要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)