2009 Fiscal Year Annual Research Report
望ましい食生活の実践と定着に向けた食教育プログラムの開発
Project/Area Number |
21700749
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
大森 玲子 Utsunomiya University, 教育学部, 准教授 (70447259)
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Keywords | 食育 / 食習慣 / 食意識 / 大学生 / 教育プログラム / 食教育 / 調理技術 / 調理 |
Research Abstract |
本研究の全体計画のうち、本年度は「食に関する意識等の各調査」および「食育プログラムの開発とモデル実施」の事前準備を行った。詳細を下記に示す。 (1) 食に関する意識等の各調査 食意識に生産体験や生活環境がどのような影響を与えるか検討するために、栃木、青森、石川の各県の大学生376名および栃木の高校生222名を対象としてアンケート調査を実施した。その結果、魚介類の好き嫌いにおいて「好き」と回答した例が漁業地域80%となり他の地域よりも30%ほど高く、学校の授業等での食体験においては「釣り」「魚をおろす」について石川県では地の地域よりも高いことが示された。本調査から偏食や生産体験等に地域特性の生活環境が影響を与える可能性が示唆された。更に「食事のマナー・好き嫌い・食べ残しについて考えたきっかけ」について「家族に言われて」が52%と最も高く、食意識の向上には家庭教育が第一義的役割を果たすことが把握され、「共食」の大切さを啓発する重要性が認められた。 現在、大学生を対象とした「食」の知識、知恵、技術に関する調査を実施し、どのような調理技術や知識が不足しているか分析している。 (2) 食育プログラムの開発とモデル実施の事前準備 対象者の食における課題を解決できることを念頭に置き、望ましい食生活の実践と定着に向けた「食」の再教育プログラム(「食」に関する講義や演習、実習、実験などを含む)を開発するため、必要器具等の一部を準備した。
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