2011 Fiscal Year Annual Research Report
大学の研究、教育、キャンパスを活用した持続可能な開発のための教育のデザインと実践
Project/Area Number |
21700784
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
棟方 有宗 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (10361213)
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Keywords | ESD / サケ科魚類 / 広瀬川 / 持続可能な開発 / ツーリズム / キャンパスツーリズム / 生態系サービス / 地域再生 |
Research Abstract |
本研究は、市民や大学生による河川整備プランのデザイン(仙台市における広瀬川と都市機能の共存のあり方の設計)と、それらの実現性を裏付ける河川魚類の基礎研究との往還に基づいて、大学(大学生)がデザインから実践に至るまでの過程に関与する、都市河川の持続的な活用のためのESDを提言、実践することを目指している。平成23年度(最終年)は、特に東日本大震災で甚大な被害を受けた広瀬川のサケ科魚類の生態調査を行い、これらの産卵環境は保持されているが漁業協同組合等の艀化施設、艀化事業が停滞しているとの事実に基づき、仙台市内の広瀬川流域の小中学校、児童館、および仙台市内の秋保温泉のホテル等との連携のもと、サケ科魚類の艀化飼育のための水槽を設置し、発眼卵の飼育を行った。またこれらの艀化稚魚を春に広瀬川水系に放流することにより、学校等の連携組織を基盤とした、艀化放流ネットワークを構築した。このネットワークを今後定着させることにより、震災で被害を受けた東北地方の教育機関を核とする新たな持続可能な保全活動や街作りの核となることが期待された。また本研究では、震災で影響を受けたサケ類の一種であるサクラマスの保全の理論的裏付けのための基礎研究を行い、学会発表、論文・モノグラフの執筆を行った。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] フィールドワークを基底とするリフレッシャー教育システムの構想2011
Author(s)
村松隆, 鵜川義弘, 斉藤千映美, 溝田浩二, 岡正明, 棟方有宗, 浅野治志, 齋藤有季, 佐々木久美, 尾崎博一, 桔梗佑子
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Journal Title
宮城教育大学環境教育研究紀要
Volume: 13
Pages: 1-5
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