2009 Fiscal Year Annual Research Report
環境情報自動収集提供システム構築と大気・熱環境カリキュラム開発
Project/Area Number |
21700791
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
飯野 直子 Kumamoto University, 教育学部, 准教授 (80284909)
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Keywords | データベース / 映像観測 / 気象センサ / 衛星画像 / 気象データ / 大気環境データ / 教材化 / 素材提供 |
Research Abstract |
継続性,発展性をもって気象および環境教育・研究に利用され続けるシステム構築と学校現場の様々な学習活動,科学的探究活動に利用できる素材・データの提供,授業準備負荷軽減を考慮した気象・環境学習パッケージやカリキュラムの提供を最終目的として,今年度については以下の研究を実施した. 環境情報自動収集提供システム構築に向けて,温度や湿度などの簡易センサとUSBカメラを用いたシステムを研究協力校に設置し,データの自動収集システムを構築した.また,阿蘇火山博物館にネットワークカメラを設置し,阿蘇火山の映像を自動的にアーカイブするシステムを構築して公開している(阿蘇火山映像観測データベース). 温暖化に関する教材開発のための基礎研究として,熊本県内の4箇所の気象官署と9箇所の地域気象観測所における気象データと各地域の地理的・社会的な特徴とを関連付けて温暖化の傾向を調べた.さらに,現場教員の地域教材研究のための素材および資料提供として結果を整理し,ホームページ(気象データにみる熊本の温暖化)を作成して公開している. 熊本県のヒートアイランド現象に関する教材開発のための基礎研究として,熊本市と天草を対象地域として地球観測衛星データを用いて熱環境解析を行い,植生分布と熱分布画像を使った熱環境学習教材を開発した. 越境大気汚染に関する教材開発のための基礎研究として,熊本県における光化学オキシダントの高濃度現象に着目した.2008年の高濃度イベントについて気象データなどを用いて解析することによって,発生要因を明らかにすることができた.
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