2011 Fiscal Year Annual Research Report
青少年の科学リテラシー涵養のための継続的探究学習プログラムの開発研究
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21700796
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
原田 光一郎 独立行政法人国立科学博物館, 事業推進部・連携協力課, 主任 (10450628)
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Keywords | 科学リテラシー / 青少年 / 継続学習 |
Research Abstract |
23年度は、本研究の総括・プログラムモデルの普及・報告を行った。 本研究では、青少年の科学リテラシー涵養を目的とし、中高生を対象とした継続的探究学習プログラム「中高生・アフタースクールプログラム」を開発、実施(平成21年度、22年度)し、その評価を行った。そして、プログラムノウハウのモデル化を行い、普及を行った。 プログラムの評価と評価方法 参加者に対するアンケート、コンセプトマップの分析、一般来館者からの展示及び解説への評価を元に、参加者の科学リテラシー涵養に関する評価を行った結果、科学的テーマに関する感性の涵養と知識の習得・概念の理解、参加者の表現力・コミュニケーション能力の育成に対しおおむね良好な結果が得られている。 しかし、複数年継続して参加している参加者や参加者のその後の状況等も踏まえ、科学リテラシー涵養に関して継続的な学習の結果をより発展的に評価するためには、方法、観点、期間等について今後さらに検討の余地がある。 モデル化と普及 科学リテラシー涵養に関し、参加者に対する4つの段階的目標<a「感性の涵養」、b「知識の習得・概念の理解」、c「科学的な見方・考え方の育成」、d「表現力・コミュニケーション能力の育成」>を設定し、これら目標に対し4つの段階的活動<(1)「見る・学ぶ」、(2)「考えをまとめる」、(3)「展示企画製作」、(4)「展示・解説」>を対応させて達成を図るというモデルを構築した。 このモデルは科学系博物館や学校等の教育施設への普及を想定しており、このモデルに基づき、各実施施設で内容・方法をアレンジしたり、学校と科学系博物館が連携・分担して実施する等も可能である。 このモデルの普及に当たっては、報告書やシンポジウム等での普及とのも行っているが、今後他の教育施設との共催等を通じた普及も効果的であると考えられる。 また、国内外の教育プログラム担当者との本研究に関する情報交換や議論を行う中で、このプログラムモデルは青少年の科学リテラシー涵養だけでなく、サイエンスコミュニケーターの養成プログラムに対してもアレンジできる可能性を考えている。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Science Education Programs for Communication and Collaboration ; National Museum of Nature and Science2011
Author(s)
Osamu KAMEI, Misato NISHIMURA, Koichiro HARADA, Chie SONOYAMA, Mika MORINAGA, Seiji IWASAKI, Syunsuke NAGAYAMA, Yoshikazu OGAWA
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Journal Title
Proceedings of International Symposium of Science Museums 2011, National Science Museum, Daejeon, Korea
Pages: 65-98
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