2010 Fiscal Year Annual Research Report
アクティブラーニングで活用できるウェブベースの年表協同作成ツールの研究開発
Project/Area Number |
21700801
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西森 年寿 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90353416)
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Keywords | 高等教育 / アクティブラーニング / 年表 |
Research Abstract |
高等教育のアクティブラーニングにおける、学生による年表作成を通した学習活動を支援するための年表ツールのプロトタイプの評価と再設計を行った。今年度はまず、研究代表者の所属機関の異動にともない利用できる既存の開発環境および評価フィールドが変化したため、物品購入により環境構築を行った。その上でプロトタイプの形成的評価を行った。 形成的評価の結果から、ツールの日常的な利用を考慮すると、ツール機能の高度化よりも、将来的な学習環境としての電子ノートの普及を踏まえて、年表ツールが電子ノートシステムと連携することがより重要であるという方針が得られた。また、普段から持ち歩け、より簡便な利用が可能なモバイルデバイス上での利用により機能を有効に活用できるという見通しが得られた。そこで、次世代のモバイル学習端末として注目されるタブレット型デバイスを対象とした総合的な電子ノートソフトを構想した上で、年表ツールのインターフェイスの再設計をしたものをプロトタイプ2として、その開発の途中まで行った。 再設計に伴い、ツールの位置づけを明確にするため、教室を含めた総合的な次世代の高等教育の学習環境や、デジタル教材におけるマルチメディア要素について考察を行い、雑誌・図書等で発表を行った。また、ツールが利用される具体的状況として初等中等教育も視野に入れ、学生1人1台のノートPC環境を先行的に実証実験しているフューチャースクールでの観察を行い、将来的な学習環境での学生のノートに代替するラーニングツールの要件について検討を始めた。
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