2011 Fiscal Year Annual Research Report
アクティブラーニングで活用できるウェブベースの年表協同作成ツールの研究開発
Project/Area Number |
21700801
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西森 年寿 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90353416)
|
Keywords | 高等教育 / アクティブラーニング / 年表 |
Research Abstract |
高等教育のアクティブラーニングにおける、学生による年表作成を通した学習活動を支援するための年表ツールの開発を行った。具体的には、昨年度の形成的評価の結果から得た、(1)ツール機能の高度化よりも、将来的な学習環境としての電子ノートの普及を踏まえた、年表ツールが電子ノートシステムと連携できるような機能を持ち、また、(2)ツールの日常的な利用を考慮し、次世代のモバイル学習端末として注目されるタブレット型デバイスで動作および操作可能であるという要件を満たす、年表ツールのインターフェイスの再設計をしたものをプロトタイプ2として開発を行った。また、授業での試用を経て、学生へのインタビューを通して形成的評価を行った。 計画では、形成的評価の結果を反映したプロトタイプ3の設計を予定していたが、プロトタイプ2の動作安定化のための開発作業が長引いたため、プロトタイプ3の設計は次年度以降に持ち越すこととなった。また協同作業時のパフォーマンスの向上が課題として残っている。 なお、評価に先立ち、ツールの評価方法を明確にするため、教材開発研究のレビュー論文を作成した(公表は次年度の予定)。また昨年度に引き続き、ツールが利用される具体的状況として初等中等教育も視野に入れ、学生1人1台のノートPC環境を先行的に実証実験しているフユーチャースクールでの観察を行い、将来的な学習環境での学生のノートに代替するラーニングツールの要件について検討を行った。
|