2009 Fiscal Year Annual Research Report
e―Learningにおける主体的知識獲得を支援する学習環境の構築
Project/Area Number |
21700804
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
安間 文彦 The University of Electro-Communications, 大学院・情報システム学研究科, 助教 (70422574)
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Keywords | eラーニング / 主体的知識獲得 / 学習コミュニティ / ソーシャルネットワーキング / ソーシャルブックマーク |
Research Abstract |
本年度は主体的知識獲得を支援する学習環境となる、SNSを基盤とした学習管理システムの試作、および主体的知識獲得支援機能として、ソーシャルブックマークを用いた学習支援機能の実装を中心に行った。具体的な内容としては、下記の3点が挙げられる 1. 学習者モデル管理機構の設計・実装 試作したSNS型の学習管理システム上での学習者の活動を学習者モデルとして管理するための機構を設計、実装した。これによってSNS型学習管理システム上での学習者の理解状態、参加特性を推定することが可能となった。 2. 教材知識モデル作成機構の設計・実装 eラーニングコンテンツから自然言語処理技術を用いて重要語を抽出し、その重要語と関連の高い語句を関連語として外部webページから抽出する。重要語と関連語をノード、重要語と関連語の関係をアークとしたネットワークグラフを求め、それを教材知識モデルとした。教材知識モデルと学習者モデルを用いて、学習者にコンテンツの推薦などの学習支援が可能となる。 3. 主体的知識獲得支援機能の設計・実装 主体的知識獲得支援機能として、ソーシャルブックマークを用いた知識獲得支援手法を提案した。学習者は探求学習の過程で、興味・関心のあるwebページにタグ付け、ブックマークを行う。システムは学習者のタグ付け、ブックマーク活動の履歴をもとに、学習者の状態を推定し、他学習者との類似度を算出する。類似する学習者同士でブックマークしているコンテンツを推薦する機構が実現可能となった。
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