2011 Fiscal Year Annual Research Report
効果的なeラーニング・マルチメディア・コンテンツの開発法
Project/Area Number |
21700806
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
安藤 雅洋 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (00345539)
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Keywords | eラーニング / 教材開発 / 学習環境 |
Research Abstract |
マルチメディア・コンテンツは、静止画または動画といった視覚情報とナレーション等の聴覚情報の組み合わせが効果的であるとされている。しかし、講師個人がコンテンツを作成する場合、動画を頻繁に使うことはコストがかかるため、比較的コストがかからないテキストや静止画を使ったコンテンツ作成が中心となる。eラーニング・コンテンツの増加や普及のためにも、コストをかけず容易に作成できるコンテンツでも、動画に劣らない学習効果を得られるようにすることが重要である。本研究では、眼球運動測定装置であるアイマークレコーダを用いて、受講者の眼球運動を測定することで、外的認知負荷軽減の観点から、eラーニング環境におけるコストパフォーマンスに優れた効果的なコンテンツ開発法を示すことが目的である。 本研究では、マルチメディア・eラーニング環境において、ポインタによる学習者の注視点の誘導によって、聴覚コンテンツと視覚コンテンツの同期を支援する教材提示方法を提案し、アイマークレコーダを用いた実験から視覚と聴覚の同期が改善され、学習内容の理解も向上することを示した。また、eラーニングにおいては、タブレットPCを利用した画面上への直接のメモ書きを行いながらの学習によって、外的認知負荷が軽減され、マルチメディア・コンテンツの有益性を損なうことなく学習でき、学習効果も高まることを示した。これらの提示方法と学習環境の実験から、静止画とナレーションを組み合わせたコンテンツが、表現方法の拡張性や作成の容易性から、コストパフォーマンスに優れた効果的なコンテンツであることが示唆された。 平成23年度は、前年度までの実験結果をまとめ、論文投稿を行った。
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[Presentation] E-learning Using Tablet PC2011
Author(s)
Masahiro Ando, Maomi Ueno
Organizer
World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare & Higher Education (E-Learn 2011)
Place of Presentation
Hawaii, USA
Year and Date
2011-10-19