Research Abstract |
本研究課題は,同様の問題に対処する複数の学習者によるネットワーク上の協調学習空間において,問題に関して導出された様々な知識を集合知として抽出すると共に,抽出された集合知を活用することのできる学習基盤の構築を目指す.昨年度は学習者の付与したアノテーションから重要な発言群を集合知として抽出し,構造化する手法を提案した.本年度は,集合知の自動抽出と,抽出した知識の活用方法を提案した. 解が存在しない問題では,どのような話題がなされたかを理解することが困難である.本研究課題では,抽出した話題を可視化することで,後の議論での集合知の活用を実現した.論文自体との関連性と話題間の類似度に焦点をあて,論文を中心とした円グラフ状のインタフェースに抽出された話題を配置した.本研究課題では,自然言語処理技術を用いて抽出した論文の内容を表すキーワードと,発言に含まれるキーワードを用いて,話題間,および論文との類似度を計算する手法を考案している. また,機械学習を用いた集合知の抽出と活用方法も提案した.英語の短文穴埋め問題を対象とし,既存の問題の特徴を用いて英語の文章から問題を自動生成する手法を考案した.本手法では,機械学習の手法を用い,既存の英語の短文穴埋め問題から,問題文の特徴,空欄の特徴,選択肢の特徴を学習する.学習結果を用いて,複数の英文を含む文章から問題に適切な文を抽出し,空欄とする単語を決定し,誤選択肢を自動生成している.
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