2011 Fiscal Year Annual Research Report
テーブルトップインターフェイスを基盤とする教室機能拡張型e-Learning
Project/Area Number |
21700815
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
光原 弘幸 徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (90363134)
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Keywords | 教育工学 / e-ラーニング / 教材情報システム / HCI / テーブルトップインタフェイス / 個人適応支援 / アノテーション / AR |
Research Abstract |
本研究の目的は,教室空間(実世界)とe-Learningの長所を融合し,新しいBlended Learning環境を設計・開発・評価することである.特に,机上での紙媒体とデジタル教材の融合に焦点を当ててPaper-TOP Interface(PTI)システムを設計・開発し,学習意欲や理解度に及ぼす影響などを評価する. 平成23年度は主に,紙媒体とデジタル教材の融合の長所を強調するために,PTIの適用科目として"天体"を選定し,PTIシステムにおけるインタラクション(Student-Notebook Interaction : SNI)の多様化を進めるとともに,Adaptive Scaffoldingと復習支援の基本設計に取り組んだ.また,評価実験によりPTIシステムの学習効果等を検証した.研究成果としては,国際会議において2件発表した. (1)ノートを傾けるというSNIにより天体(太陽,地球,月)のCGを移動させ,天体の位置と月の満ち欠けの関係性を学習させる機能及び教材を実装した. (2)ノート上のAR(Augmented Reality)マーカを隠すというSNIにより教材内容(天体の初期配置)を切り換える機能を実装した.、 (3)学習者がマーカを塗り潰すことで月の満ち欠けを表し,システムがその満ち欠け具合を判断してクイズの正誤判定をする機能を実装した. (4)上記機能を実装したPTIシステムと機能無しのPTIシステムとの比較実験を行い,天体に対する興味,学習意欲や理解度を向上させることを示した. (5)Adaptive Scaffolding及び復習支援として,クイズの正誤状況や教材への明示的な属性から学習者間の類似度を算出し,類似学習者の特徴に基づいてアノテーション(例.「xページを見返してください」)を表示する機能を設計した.
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