2010 Fiscal Year Annual Research Report
社会人と中学・大学生との交流促進のためのSNS構築とキャリア教育としての評価
Project/Area Number |
21700819
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
尾澤 重知 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (50386661)
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Keywords | キャリア教育 / 大学教育 / 授業実践 / SNS / Twitter |
Research Abstract |
本研究では、多様な職業についての理解の促進を目的としたキャリア教育(職業理解教育)を、大学生および中学生を対象として実施し、今後のキャリア教育に向けてのモデル構築を行うことが目的である。本研究では、実際に仕事に就いている社会人を、「社会人メンター」(仕事についての助言者)と位置づけ、社会人メンターと学生らが交流できる機会を設けた点に特徴がある。交流促進のためのツールとして、マイクロブログシステムとして広く利用されているTwitterと、インターネット上の交流システム(SNS=Social Network Service)およびLMS(Learning Management System)を利用した。 研究は、実際の授業実践を利用して実施した。大学生を対象とした事例では2010年度前期に、キャリア論と情報系企業の事例を扱った授業を開講し、学生の意見と社会人との意見が交換できるような枠組みを検討した。同様に後期に開講した授業では、学習環境のデザインという観点から、企業内人材育成や教育手法について取り上げ、ツールを用いて立場の異なる様々な視点をもとにした議論ができるようにした。 これらの成果の詳細は現在検証中だが、ツールや教授法を利用することで、社会人も含む多様な視点を共有することが容易となり、自らの視点で考え、問題解決するという姿勢を学生に促すことができたと考えられる。また、上記の授業実践以外にも、大分県内の大学間で実施されたブレンディッド・ラーニング型の授業において、本研究のシステムやノウハウの一部を提供するなど、本研究の成果を応用した。 中学校での実践は、成果を論文誌として公開すると同時に、これまでのように教室内だけでなく学外でのフィールド活動でシステムを利用できるような改変を行い、科学館でのフィールド学習とキャリア教育の組み合わせなど、さらなる応用を図った。
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Research Products
(6 results)