2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21700824
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
橋本 宣慶 Aoyama Gakuin University, 理工学部, 助教 (00433699)
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Keywords | ヒューマンセンタード生産 / 教育工学 / 機械工作・生産工学 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
溶接作業訓練用シミュレータにおける作業動作教示システムを構築するための基礎データとして,溶接作業における作業者の動作を測定し,技能のレベルによる違いを検討した.溶接中に作業者は工具を持つ腕を主に動かしているので,手首,肘,肩の関節の角度,橈側手根伸筋,橈側手根屈筋,尺側手根伸筋,尺側手根屈筋,上腕二頭筋,上腕三頭筋の筋活動の状態に着目した.関節の動きは曲げセンサ,筋活動は表面筋電位計を用いて溶接作業中に逐次測定しPCで記録する装置を構築した.さらに,これらのデータは溶接する場所により変化すると考えられ,溶接母材に対する溶接棒の先端位置の測定が必要となった.そのため,4台のCCDカメラを取付けた溶接作業台を製作した.そこで作業を行ったときのアーク光を4方向から同時に撮影し,これらの画像を二値化処理し,溶接棒先端のスクリーン座標を求める.そこから溶接棒先端の3次元位置の時間変化を取得する.この装置を用いて実験を行った.被験者は熟練者として勤続20年以上の溶接指導員熟練者1名と初心者として溶接未経験の男子学生5名である.各被験者に対して,3回の被覆アーク溶接を行わせ,腕の動き,腕の筋活動の測定を行った.その結果,手首が甲側に曲がっていき,それに連動した肘が閉じていく熟練者の動きに対して初心者の違いが現れた.
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