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2010 Fiscal Year Annual Research Report

海洋における真の密度測定

Research Project

Project/Area Number 21710023
Research InstitutionNational Institute of Advanced Industrial Science and Technology

Principal Investigator

鶴島 修夫  独立行政法人産業技術総合研究所, 環境管理技術研究部門, 研究員 (40357538)

Keywords海洋 / 密度 / 測定法 / 振動式密度計
Research Abstract

海水の密度測定法について、H22年度の検討により抽出された問題点等について、解決手法を確立することを目標に検討を行った。
・測定の安定性向上:サンプル導入容器としてプラスチックディスポシリンジを用いていたが、容器からなんらかの物質が溶出する可能性があり、不適当であることが確認された。ガラス製シリンジではそのような現象はなく、高精度に測定出来る。サンプル導入ラインが密度計内の振動管に干渉し、密度測定値が安定しない場合があることがわかった。台座つきのバルブを用い、測定時にはサンプル導入ラインと密度計を切り離す事とした。
・溶存ガスの処理:海水の密度に対する溶存ガスの影響について、シリンジを用いて海水中の溶存ガスを逃がして測定を行ったところ、有意な差が見られなかった。従って、通常の測定温度(20~25℃)まで試料温度を上げたとしても、影響は無いことが確認された。
・保存可能性のチェック:サンプル保存容器としてガラスバイアルやテフロンコーティングバイアルを用いて検討を行った。いずれも常温で長期保存を行った場合、ガラス成分がサンプルに溶出し、密度測定値に影響を与える可能性があることが示された。冷蔵保存の場合、いずれの瓶でも数ヶ月の保存が可能であったが、テフロンコーティングバイアルの方がガラス成分の溶出が少なく、より適当であることが示唆された。水銀添加した場合も冷蔵保存であれば良好な保存性が確認された。上記結果より、水銀を加えなくても通常の外洋レベルの海水であれば数ヶ月保存できることが示唆されているが、水銀添加が微少量であれば密度測定値に影響を与えないため、生物活性の高い試料については一定の効果があるものと思われる。
船上測定については、観測期間中の船舶動揺がそれほど大きくなく、明らかな不具合は生じなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 海水の密度測定法の検討2010

    • Author(s)
      鶴島修夫
    • Organizer
      海洋理工学会2010春季大会
    • Place of Presentation
      海洋研究開発機構東京事務所
    • Year and Date
      2010-05-21

URL: 

Published: 2012-07-19  

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