2009 Fiscal Year Annual Research Report
住民行動のポイント化と持続可能な地域指標への実践的応用
Project/Area Number |
21710053
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
蒲原 新一 Nagasaki Institute of Applied Science, 環境・建築学部, 講師 (60269090)
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Keywords | ESD / 環境指標 / 住民活動 |
Research Abstract |
行政の最小単位として考えることができる地域自治会の枠組みを利用し、リサイクル可能な資源物の回収などの環境行動や、助け合い活動による地域交流などの「住民活動の数値化」と「持続可能な地域であるかを測る指標」の策定ため「自治会地域における地域通貨環境の構築」および「持続可能な地域づくりを測定する指標策定のためのアンケート調査」をおこなった。 「自治会地域における地域通貨環境の構築」 ・ 各住民のポイントデータ記録のために、個人を識別する仕組みと計量データをデータベースへ登録するための携帯電話-WebDBによる情報システムの環境整備をおこなった。ポイントデータは記録するだけでなく、住民に対して集計情報などの報告の必要性にも対応できるようになっている。 ・ 生活の中での環境行動や福祉活動などを地域通貨に交換するため、個人のさまざま環境や福祉などの行動に対する「価値」をポイントデータとして定量化を検討した。地域で実施する古紙分別活動に対して、「排出」、「回収活動」、「分別活動」などによる活動別のポイント整備をおこなった。今後、地域通貨の運用によって現れてくる運用データを持続可能性の指標との関連づけに利用することになる。 「持続可能な地域づくりを測定する指標の策定」 ・ 地域において持続可能性についてのアンケートを実施し、持続可能な地域づくりを測定する階層化構造を構築するデータを収集した。その結果、「学びの場」をつくり、そこで「人のつながり」と「交流」が重要であり、持続可能な地域のためには「人の交流」に対する満足度が高いことが必要であることがわかった。このデータは第2層の指標を計画するために利用していく。
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