2010 Fiscal Year Annual Research Report
住民行動のポイント化と持続可能な地域指標への実践的応用
Project/Area Number |
21710053
|
Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
蒲原 新一 長崎総合科学大学, 環境・建築学部, 講師 (60269090)
|
Keywords | ESD / 持続可能性指標 / CS分析 |
Research Abstract |
持続可能な地域づくりを測定・評価する総合的な指標として、これまでの環境指標が辿ってきた、公害防止・規制的指標、生活や快適性を表す社会性的な指標から、地球環境保全を対象としたものから地域の住民により近い環境指標を策定するため、持続可能な地域づくりに影響を与えるだろう住民の満足度(環境、福祉、生活、経済など)を新しい概念として取り入れ、さらに単一指標と指標群(複数指標)を統合化した階層的な総合指標を目指す。 平成22年度はこれまで地域における環境および福祉活動について大学と協働により持続可能な地域づくりを進めてきた自治会をモデルとして、地域の持続可能性を評価する指標の策定のため、7つの分野を抽出し、それぞれの分野についての住民らの満足度をアンケート調査により収集し、CS分析を利用した評価をおこなった。モデル自治会における環境や福祉活動に対する住民の満足度を取り入れた指標算出手順を検討することにより、持続可能な地域づくりを進めていくために必要な取り組み分野の抽出手順を構築した。 また、住民活動のポイントデータ入力システムについて、これまでは携帯電話のインタフェースを用いていたが、高齢者が利用するものとしては操作性・視認性に難しさがあった。近年、スマートフォンの広がりにより、広い画面での視認性の高さや、タッチパネルによる直観的な操作性の端末を利用できるようになったため、スマートフォンへのシステム環境の移行・改善を進めた。
|