2009 Fiscal Year Annual Research Report
複合一貫輸送におけるサプライチェーン・セキュリティの評価に関する研究
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21710150
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
渡部 大輔 Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋工学部, 助教 (30435771)
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Keywords | 複合一貫輸送 / サプライチェーン・セキュリティ / ネットワーク解析 / データベース |
Research Abstract |
昨年度は,国際物流の現状をモデル化するために,国際貨物流動データベースの構築を行い,燃料価格の急変動による物流運賃への影響を把握した上で,高付加価値を扱っている国際航空貨物のハブ拠点の最適立地を行った.更に,「セキュリティレベル」の設定のために,セキュリティレベル・データベースの構築を行った. 具体的には,以下の研究項目を推進した. 1. 国際貨物流動データベースの構築 高付加価値の貨物を主に扱っている航空貨物による輸送量について,地理情報システムを用いてデータベースを構築した.トラック及び航空について,貨物運賃及び燃油費価格の推移について,データベースを構築した. 2. 燃料価格の急変動による物流運賃への影響 1で構築したデータベースを用いて,燃料価格とトラック・航空運賃との関係分析を行い,運賃の特性把握として輸送距離と輸送量に関する規模の経済性について国際間比較を行った. 3. 国際航空貨物のハブ拠点の最適立地 航空貨物のハブ拠点の最適立地について,ウェーバーモデルを用いて定式化を行った.そして,1で構築したデータベースを用いて,2で考察した輸送費用関数の違いによるハブ拠点立地に関して,東アジア地域における考察を行った. 4. セキュリティレベル・データベースの構築 海上輸送における海難事故及び海賊出没に関する位置データを用いて,セキュリティレベルを属性として設定し,地理情報システムを用いてデータベースを構築した.
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