2009 Fiscal Year Annual Research Report
SCMから見たエネルギーシステムの成立性と最適化に関する研究
Project/Area Number |
21710152
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
亀井 敬史 Kyoto University, 生存基盤科学研究ユニット, 助教 (80437269)
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Keywords | サプライチェーン / レアアース / トリウム / 電気自動車 / 原子力 |
Research Abstract |
平成21年度は、エネルギーシステム全体のうち需要サイドについては、その低炭素化に向けて重要な役割を果たす自動車の電化の直近の世界における産業界の動向を調査した。中でも本研究のサプライチェーンの観点から重要となる、材料・資源の入出在の現状と今後の動向について検討した結果、特に電動モーターの高性能化に不可欠なレアアース(ネオジム、ディスプロシウム)の確保が入力面において不足となる可能性が示された。これはレアアースの精錬時に発生する放射性のトリウムの利用が現状では考えられていないためである。これらについては、「持続可能社会への移行戦略-循環型社会構築に向けた国際研究イニシアティブ(平成21年7月24日、大阪大学)」にて報告した。また、エネルギーシステム全体のうち供給サイドについては、上記の電気自動車に不可欠のレアアース精錬時に生成する放射性トリウムを核燃料に用いたトリウム原子力をエネルギー供給システムの1オプションとして考慮した、核燃料の入出在コードを構築することにより、核燃料サプライチェーンとレアアース資源確保のサプライチェーンの高度化に寄与しうることを予備的に示された。本研究については、「5th DUBROVNIK CONFERENCE ON SUSTAINABLE DEVELOPMENT OF ENERGY WATER AND ENVIRONMENT SYSTEMS(平成21年10月1日、クロアチア)」において報告した。
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Research Products
(2 results)