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2011 Fiscal Year Annual Research Report

合成化学的手法を用いた抗HIV活性物質シンビオジノライドの構造決定

Research Project

Project/Area Number 21710231
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

高村 浩由  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (70422798)

Keywords海洋天然物 / 生物活性 / 抗HIV活性 / ポリオール / シンビオジノライド / 化学合成 / 立体構造 / 構造決定
Research Abstract

近年、海洋から得られる天然有機化合物、いわゆる海洋天然物をモチーフとした医薬品が多く開発されており、これらは有用な医薬リード化合物として注目を集めている。高度に酸化された長い炭素鎖を有するポリオール天然物は、海洋天然物特有の化合物群である。本化合物群は、複雑かつ巨大な構造と強力な生物活性を有することから、合成化学・薬理学・分子生物学など多くの学術分野から注目を集めている。本研究では、2,860の分子量を有するポリオール海洋天然物シンビオジノライドの完全構造解明を目指し、合成化学的なアプローチを展開した。平成23年度の研究成果について、以下に記述する。
1.C79-C97フラグメントの立体発散的合成
アルキンとエポキシドとのカップリング、および酸触媒による分子内環化を行うことでスピロアセタール部位を立体選択的に構築した。さらに、アルデヒドとジチアンとのカップリング、および適切な保護基選択によるジアステレオ選択的還元を行うことで、提唱立体構造を有するC79-C97フラグメントとその立体異性体を、それぞれ立体選択的に合成した。今後は各種合成品と天然物とのNMRデータの比較を行い、本フラグメントの立体構造を解明する予定である。
2.C94-C104フラグメントの立体発散的合成
Achmatowicz反応とジアステレオ選択的ジヒドロキシル化を鍵反応に用いることで、テトラヒドロピラン部位を立体選択的に構築した。さらに、アルデヒドとジチアンとのカップリングと続くジアステレオ選択的還元により、提唱立体構造を有するC94-C104フラグメントとその立体異性体を、同様の合成ルートにてそれぞれ立体選択的に合成した。今後は合成した各種立体異性体と天然物とのNMRデータの比較を行い、本フラグメントの立体配置を決定する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 2011

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] シンビオジノライドC79-C97フラグメントの合成2012

    • Author(s)
      藤原敬之
    • Organizer
      日本化学会第92春季年会
    • Place of Presentation
      慶應義塾大学日吉・矢上キャンパス(神奈川県)
    • Year and Date
      2012-03-27
  • [Presentation] 構造解明を指向した天然有機化合物の合成研究2011

    • Author(s)
      高村浩由
    • Organizer
      第27回若手化学者のための化学道場(高知2011)
    • Place of Presentation
      かんぽの宿伊野(高知県)(招待講演)
    • Year and Date
      2011-09-10
  • [Presentation] シンビオジノライドC79-C97フラグメントの合成2011

    • Author(s)
      藤原敬之
    • Organizer
      第27回若手化学者のための化学道場(高知2011)
    • Place of Presentation
      かんぽの宿伊野(高知県)
    • Year and Date
      2011-09-09

URL: 

Published: 2013-06-26  

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