2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21710266
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
猪瀬 優理 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 助教 (60455607)
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| Keywords | ジェンダー / セクシュアリティ / 宗教教育 / 私立学校 / 格差 / 生命倫理 / バックラッシュ |
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| Research Abstract |
2009年度は、本研究計画の初年度であった。宗教系学校における性教育の実施状況とその背景にある政治的・文化的な促進要因と阻害要因を検証することが本研究の目的である。当初の研究計画では初年度に全宗教系学校に対するアンケート調査を実施する予定であったが、「日本性教育協会」、「私学教育研究所」、「"人間と性"教育研究協議会」等の関係者に聞き取り調査を行ったところ、最初にアンケート調査を行うと適切な調査票を作れないのではないかとの指摘を頂いたため、予定を変更した。
性教育と宗教に関係する資料を収集して検討したほか、上記、調査協力団体に私学における性教育の取り組みに関する資料を提供してもらい、宗教系学校で性教育を実施してきた教員や学校の紹介を受けた。東京や名古屋などの各地域において、宗教系学校で性教育を実施してきた教員(養護教諭、保健体育教諭)の実体験について聞き取り調査を行い、今後の調査票調査のための基礎資料を集めた。
宗教系学校の性教育は、養護教諭や保健体育教諭などによって包括的性教育が意図的に行われている学校もあるが、宗教科目の時間に「生命尊重」の意識を高める目的で実施されている例もあり、それが連携なく並行している部分もあるなど、学校間や学校内での格差があることがうかがい知れた。
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Research Products
(2 results)
