2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21720019
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| Research Institution | The Eastern Institute |
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Principal Investigator |
北田 信 The Eastern Institute, 研究員 (60508513)
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| Keywords | 新期インド・アーリア語 / 仏教タントラ / チャリャーパダ / ベンガル語 / ネワール / 音楽舞踊 / 国際研究者交流 / インド:ネパール |
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| Research Abstract |
7・8月にインド・ネパール、2・3月にネパールで現地調査を行った。カトマンドゥ盆地で行った調査では期待以上の成果があった。『ヘーヴァジュラタントラ』に含まれているアパブランシャ語の『金剛歌』、サラババーダのアパブランシャ語のドーバー(二行詩)の指導を受け、そのメロディー構造を明らかにすることができた。これ以外にも7つのチャチャー歌を習得し、かつ、それらの歌が密教の秘儀においてどのように扱われるかについて、ネワール人の伝承者に聴き取りをした。アーシャー古文書館において写本のCD-ROMを入手した。さらに現地で出版されているネワール古典文学作品の現在入手可能なめぼしいものを大方購入することができたるチャチャー歌について現代ネワール語で書かれた研究書が出版されており、そこから様々な情報を得ることができる。チャチャー歌の音楽的な側面についての理解が躍進的に深まった。滞在期間中にスワヤンブーナートの頂上で秘密儀礼が催されるのを見学することができたる四回目の滞在にしてインフォーマントを初めとするネワール人との交流が非常にスムーズに行くようになり、現地の社会にどんどん入れてもらえるようになった。調査して分かったことは、チャチャー歌には、ネワール文化のエッセンスが凝縮されており、ネワール文化と切っても切れない関係にある、ということである。チャチャー歌にはネワール人の精神が宿っており、ネワール人は周縁文化にとどまらず極めて個性的で優れた文化を持っている。
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Research Products
(7 results)
