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2009 Fiscal Year Annual Research Report

現代イスラームの生命倫理と古典思想の関係

Research Project

Project/Area Number 21720022
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

青柳 かおる  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20422496)

Keywordsイスラーム / 生命倫理 / ガザーリー / カラダーウィー
Research Abstract

私の研究の全体構想は、「イスラームにおける生命倫理の総合的研究」である。古今のイスラームの生命倫理を文献学的に探求するのみならず、現地調査を行い、現代のムスリムにおける生命倫理に関する意識や実態について、近代以前の伝統的な古典思想の影響を解明したい。その中で本研究では、まず現代の生命倫理について関連する文献を厳密に読解し、明らかにした上で、古典時代の文献の該当箇所と比較し、現代の生命倫理を古典文献にさかのぼって跡付け、古典思想の現代的意義を明らかにし、古典思想と現代の生命倫理の関係および変遷の過程を文献学的に明らかにすることが本研究の目的である。
今年度は、現代イスラームの生命倫理が依拠している古典の議論を検証した。再生医療に関する生命倫理を視野に入れ、生命の発生に関する該当箇所を重点的に調査した。まず、ガザーリーの代表作『宗教諸学の再興』の「婚姻作法の書」を中心に、ガザーリーのスーフィズム文献、法学書、その他の膨大な著作の該当箇所も参照した。また、スーフィーかつ法学者であるイブン・カイイム・アル=ジャウズィーヤ(1350年没)の『霊魂の書』と『預言者の医学』、哲学者かつ医者のイブン・スィーナー(1037年没)の『医学典範』、についても、該当箇所を翻訳、分析した。また現代の法学者や医療関係者のウェブサイトにおける発言についても調査した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] スーフィズムにおける修行と身体2010

    • Author(s)
      青柳かおる
    • Journal Title

      空間と形に感応する身体(栗原隆・辻元早苗・矢萩喜従郎編)

      Pages: 115-142

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] ガザーリーの「婚姻作法の書」にみられる妻の条件2009

    • Author(s)
      青柳かおる
    • Journal Title

      駒澤大学佛教学部論集

      Volume: 40 Pages: 235-255

  • [Presentation] イスラームの婚姻論--ガザーリー、イブン・アラビー、カラダーウィー2009

    • Author(s)
      青柳かおる
    • Organizer
      第5回イスラーム・レクチャー
    • Place of Presentation
      東洋哲学研究所
    • Year and Date
      2009-10-30

URL: 

Published: 2012-07-19   Modified: 2012-07-19  

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