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2009 Fiscal Year Annual Research Report

幼少期に来日、又は日本生まれのブラジル人児童生徒の実態調査-今後のケアに向けて-

Research Project

Project/Area Number 21720186
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

川口 直巳  名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教 (60509149)

Keywordsブラジル人児童生徒 / 外国人児童生徒 / 滞在年数 / 教科学習 / 帰国児童生徒
Research Abstract

3種類の調査
ブラジル人児童生徒の実態調査として、本研究では下記の3つの調査を行った。
(1)愛知県S市での外国人児童生徒の教科学習習得状況調査:S市の小中学校に在籍する外国人児童生徒の国語と算数(数学)の教科学習習得状況の評価を教師に依頼した結果、来日年齢が低い児童生徒ほど評価が低く、また高学年になるほど評価が低くなることが明らかとなった。また、小学校と中学校では教師の評価基準に大きな差があり、教師の評価が高いからといって、実際に教科学習内容を理解しているとは限らないことも明らかになった。
(2)ブラジル人学校での教科学習習得状況調査:2002年の同調査と比較すると、中学と高校の在籍者数が大幅に増え、日本滞在年数も長くなっている。また教科学習習得状況としては、留年制度がなくなった影響だけでなく、全体的に学力がアップしていることが明らかとなった。
(3)ブラジルでの調査:サンパウロ州の教育庁や、帰国児童生徒とその保護者、来日経験のある児童生徒の受け入れ学校などでインタビュー調査を行い、来日経験のある子ども達が帰国後どのような問題を抱えているか等の調査を行った。これらの調査では、日本とブラジルの教育文化の違いの影響、ブラジルでの来日経験のある子ども達の捉えられ方、ブラジルと日本の学校での外国人児童生徒の受け入れ姿勢の違いなど、多くの要因の存在が明らかとなった。
調査結果報告
調査(1)の結果を調査協力が得られたS市の学校教育課に報告を行った。校長会で調査結果報告書を配布し、校長から各学校に配布を依頼した。
調査を行うだけでなく、調査校に調査報告をすることで今後のケアを考えていこうと試みた。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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