2009 Fiscal Year Annual Research Report
新しいアクションリサーチ活用法による大学英語多読指導法の開発と効果に関する研究
Project/Area Number |
21720212
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
三上 明洋 Kinki University, 語学教育部, 准教授 (80321446)
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Keywords | 英語教育 / アクションリサーチ / 多読指導 |
Research Abstract |
本研究の主な目的は、次の3つである。 1. 佐野(2000:31-48)の分類に基づき、研究代表者が、大学における自分の英語担当授業において、これまで広く行われている(1)授業研究の立場よりも、(2)教育改革運動の立場、(3)理論検証の立場によるアクション・リサーチを長期的に実践し、国内ではまだ実践例の少ない新しいアクションリサーチ活用法の具体的なモデルを提示する。2. 長期的なアクションリサーチ実践を通して、大学における効果的な英語多読指導法を開発し、その短期的・長期的な効果を明らかにする。3. 長期的なアクションリサーチ実践を通して得られる多読指導に関する有益な情報や資料をデータベース化して、インターネット上で広く公開し、他の英語教員と共有するシステムを開発する。 研究開始初年度にあたる本年度は、研究代表者が、アクション・リサーチ対象クラスとして、勤務大学英語担当授業の中から4クラスを選定・決定し、それぞれの授業の一部(週1回約30分)において多読指導を導入し、その指導のあり方と効果を探るため、アクション・リサーチを実践した。そして、その指導の効果を検証するために、リーディング・テストの選定を行い、アンケート調査用紙を開発し、必要なデータを収集した。今後、そのデータを詳しく分析し、来年度にはその研究成果を発表する予定である。
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