2011 Fiscal Year Annual Research Report
個人差・学力差に対応した,動機づけの低い学習者の動機づけを高める教育支援研究
Project/Area Number |
21720215
|
Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
田中 博晃 広島国際大学, 看護学部, 講師 (80441575)
|
Keywords | 動機づけ / 方略 |
Research Abstract |
平成21年度は初年度のため,なかば実験的にスタートした。主に学習者の多様な個人差・学力差の把握,および,動機づけを高める方略の整備を行った。個人差要因に関しては特に植木(2002)の学習間の観点から,動機づけと個人差要因である学習間との関連性の検討を行った。特に測定器具の作成をし,日本人大学生を調査協力者として学習間の測定を行い,尺度の信頼性と妥当性の検討を行った。 平成22年度以降は,実験調査を中心に行い,データ収集に務めた。動機づけを高める方略を取り入れた実験授業を行い,調査協力者の動機づけの変動を検討した。特に方略の改良が問題となったため,問題点を解決できるように方略の改良版を作成し,その効果の検証を行った。その結果,改良版が十分に動機づけを高める働きがあることが確認できたので,その方略を用いて動機づけの低い学習者の中でも学力の高い学習者と学力の低い学習者に分けて調査を行った。学力指標にはTOEICのスコアを利用し,TOEICのスコアに応じて学力群間での比較実験も行った。これらのデータ収集は本年度も実施予定であり,それらのデータを総合して,研究成果とする予定である。 またデータを分析する際に必要な質的研究手法の整備も同時に行った。本研究課題を遂行するには量的研究手法と質的研究手法を組み合わせる必要があったが,質的研究手法は未整備であったため,理論的裏付けから分析手法までの整備を行い,最終年度のデータ分析で使用できるように準備を整えた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りデータ収集を行なっており,おおむね順調に進展している
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終的なデータ収集を行った上で,結果の取りまとめを行う。
|