2012 Fiscal Year Annual Research Report
個人差・学力差に対応した,動機づけの低い学習者の動機づけを高める教育支援研究
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21720215
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
田中 博晃 広島国際大学, 看護学部, 講師 (80441575)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 動機づけ / 方略 |
Research Abstract |
本研究の目的は,学習者の多様な個人差や学力差を加味した上で,動機づけの低い学習者の英語学習への動機づけを高める授業実践法を確立することである。またWeb上にて公開する。研究1では質的研究にて,動機づけを高める方略の整備し,続く研究2では予備調査として,その方略の効果検証を行った。研究3では日本人大学生43名を対象に,本調査を行った。特に動機づけ要因の個人差を加味し,動機づけの低い調査協力者の動機づけと3欲求の記述統計量,プレ測定からポスト測定の変化値,効果量(r)4を算出した。その結果,特性レベルの動機づけはやや上昇し,効果量は中程度であった(Mdiff = 0.38, t (40) = 1.96, p = .06, r =.30)。一方,それ以外の動機づけは大きな上昇が見られた。英語授業レベルの動機づけ(Mdiff = 1.59, t (40) = 7.48, p = .00, r =.76),リスニング活動への動機づけ(Mdiff = 1.11, t (40) = 6.66, p = .00, r =.73)ともに,効果量も大きかった。またスピーキング活動への動機づけも上昇し,効果量は中程度であった。(Mdiff = 0.72, t (40) = 3.54, p = .00, r =.49)。同様に3欲求のすべてに上昇も見られた。自律性(Mdiff = 1.16, t (40) = 5.50, p = .00, r = .66),有能性(Mdiff = 0.68, t (40) = 3.24, p = .00, r =.46),関係性(Mdiff = 0.42, t (40) = 2.24, p = .03, r =.33)の変化値は5%水準で有意であり,効果量も中程度であった。よって,この方略は動機づけの低い学習者の3欲求と動機づけを高める効果が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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