2010 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本における二大政党制の展開過程の実証的研究-新史料に基づいて
Project/Area Number |
21720230
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奈良岡 聰智 京都大学, 法学研究科, 准教授 (90378505)
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Keywords | 日本史 / 近現代史 / 政治史 / 二大政党制 |
Research Abstract |
研究実施計画に従い、研究史や課題の的確な把握に努め、史料調査を行った結果、以下の成果を得た。 1)日本選挙学会における報告 昨年度に監修した『憲政/憲政公論 復刻版』(柏書房)を活用して、日本選挙学会において報告「大正・昭和初期における政党の機関誌と政権獲得戦略-憲政会系を中心として」を行い、研究者の間で議論を行った。 2)中央の政治過程の分析 論文「第一回普通選挙」を執筆し、中央における二大政党制の展開過程の分析を行った。 3)地方の政治過程の分析 愛知県海部郡において史料調査を実施し、その成果を「加藤高明と海部津島」と題する講演で発表した(於海部歴史講演会、2010年12月5日)。「黎明期のあいさい出身の政治家たち」(愛西市八開郷土資料室、2010年11~12月)の展示協力を行った。京都市においても史料調査を行い、新たに発掘した史料をもとに、論文「片岡直温と京都(3)」を発表した。 4)衆参両院事務局の史料調査とオーラル・ヒストリー ・衆参両院事務局所蔵の帝国議会関係史料の調査を進めた。その一部は「帝国議会期文書仮目録」としてまとめ、既に九州大学学術リポジトリで公開している。 ・赤坂幸一氏、今津敏晃氏と共に、今野或男氏(元衆議院議事部副部長)、近藤誠治氏(元衆議院調査局長)、佐藤吉弘氏(元参議院委員部長)にオーラル・ヒストリーを実施した。それぞれの記録は、製本して関係者や国会図書館をはじめとする各図書館に配布済みである。
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Research Products
(3 results)