2009 Fiscal Year Annual Research Report
戦後変動期におけるモンゴル人の政治・言論活動に関する研究
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21720250
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 陽子 (田淵 陽子) Tohoku University, 東北アジア研究センター, 専門研究員 (40436176)
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Keywords | モンゴル / 東アジア / ナショナリズム / 満洲国 / 蒙彊 |
Research Abstract |
第二次世界大戦終結前夜、モンゴル地域社会において高揚したナショナリズム運動は転換期を迎えた。すなわち、ソ連の外交交渉によって「外モンゴル」の法的独立が確定する一方、「満洲国」や「蒙彊政権」に組み込まれていたモンゴル人居住地域は、中国共産党によって「内モンゴル」として統合されてゆくことになる。本研究は、かかる戦後モンゴル地域社会の変動期(1945-1949年)、モンゴル人政治家・知識人のナショナリズムをめぐる様々な言論・政治活動を実証的に解明することによって、多元的かつ多様なモンゴル・ナショナリズムの位相を20世紀東アジア地域史のなかに再定位することを目的とする。 1,データベース化作業として、モンゴル人知識人・政治家の経歴等を、「満洲国」「蒙疆政権」時代の刊行物や、国民政府系・中国共産党系・モンゴル政府系・アメリカ政府系の刊行物に基づきして作成しており、継続して実施する予定である。 2,海外における史料調査として、モンゴル国立歴史中央アルヒーフ、モンゴル国立科学アカデミー歴史学研究所、中国人民大学等において調査し、併せて関連する書籍(特に回想録など)を購入した。 3,研究成果の公開として、国際シンポジウム「モンゴル史研究と史料」(2009年9月、モンゴル国ウランバートル市)にて研究報告し、それに基づく論文を研究雑誌に発表した。「満洲国」時代から引き継がれたモンゴル知識人ネットワークが、戦後の内モンゴルにおけるナショナリズム運動にいかなる影響を及ぼしていたのかを明らかにした。
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Research Products
(2 results)