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2009 Fiscal Year Annual Research Report

漢唐間における都城構造の変化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21720251
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

内田 昌功  Akita University, 教育文化学部, 講師 (50451654)

Keywords隋唐長安 / 北周長安 / 建康 / 朝堂 / 宮正門 / 空間構成 / 都城 / 宮城
Research Abstract

本年度は研究初年度として二つの課題を設定した。一点目の課題は、北周の都城に関する研究である。漢唐間に営まれた諸都城の中で最も研究が遅れているのが北周の都城である。特に北周の長安は南北朝の諸城と隋唐長安を結ぶ重要な位置にありながら、その構造についてはほとんどわかっておらず、隋唐長安の成立をめぐる問題についても北周長安を抜きに論じられている状況である。本年度は、近年の考古学的な成果を利用しつつ、北周長安の宮城、とりわけ正門とその前面の空間構成の復元に注力した。結果として、従来不明であった宮城南側の構造が明らかになるとともに、隋唐長安との関係についてもより具体的な理解を示すことができる見通しを得た。また従来独特の建築と考えられてきた唐の大明宮含元殿に関してもその系譜的な問題について新たな視点を示すことができると思われる。現在、論文を作成中であり、22年度には公表できる予定である。
二点目の課題は南北朝の宮城における朝堂の立地に関する研究である。南朝の朝堂の立地に関しては、宮南側と宮東側という二つの見方があり、どちらが正しいかによって隋唐長安宮の形成過程の理解が変わってくる。本年度は関連する先行研究の整理と史料の収集を行い、検討に着手した。現在までの分析では宮東側説が妥当であると考えている。このことは隋唐長安宮の形成において南朝の宮城の影響が小さかったという理解につながるものであり、上記の一点目の課題とあわせて、南北朝から隋唐への宮城の展開について具体的なイメージを提供できると考えている。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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