2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21720252
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
松尾 昌樹 宇都宮大学, 国際学部, 准教授 (10396616)
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Keywords | 西アジア・イスラーム史 / ナショナリズム |
Research Abstract |
前年度に臨時的に開催した、湾岸アラブ諸国を研究する研究者を交えた研究会を、本年度は恒常化させ、4名を研究協力者とし、5月、8月、11月、2月の4回にわたって研究会を開催した。研究会では、湾岸アラブ諸国の国史の形成過程について、各国別に分担者が報告を行い、比較研究を行った。この研究会は、次年度も継続することが予定されている。 また、9月にはイギリスの大英図書館において、湾岸アラブ諸国に関する歴史資料、とりわけ19世紀の国家建設期に関する資料の収集を行った。現在、同資料は整理・分析中である。この資料の分析結果の一部は、11月に東京で開催された「中東地域における経済自由化と統治メカニズムの頑健性に関する比較研究」第2回研究会において、「湾岸アラブ地域へのイギリスによる支配の実態」というテーマで研究発表をおこない、「イギリスによる植民地的支配」というイメージが湾岸アラブ諸国で生み出され、それが国史として流通していることの一端を明らかにした。
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Research Products
(1 results)