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2010 Fiscal Year Annual Research Report

オセアニア島嶼環境へのラピタ人の適応戦略を探る先史学的研究

Research Project

Project/Area Number 21720293
Research InstitutionNara National Research Institute for Cultural Properties

Principal Investigator

石村 智  独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所, 企画調整部, 研究員 (60435906)

Keywordsオセアニア / ラピタ / 考古学 / 先史学 / 生態学 / 景観 / 国際研究者交流 / フィジー:トンガ:サモア
Research Abstract

本研究の目的は、紀元前1500~500年頃にリモート・オセアニアの島嶼世界への拡散・適応に成功したラピタ人の実態を先史学的に明らかにすることである。島嶼環境というこれまでの人類にとって未知の環境に対し、ラピタ人がどのような適応戦略をとったのか、そしてその資源開発の実態はどのようなものだったかを、先史学的に解明しようというものである。考古学的調査によって得られたデータを基に、人類学的・生態学的モデルを適用することで、よりトータルなラピタ人像を描くことを目指す。その成果は、環太平洋地域におけるモンゴロイド集団の拡散についての理解、さらには総合的な人類史の復元に資するものとなるだろう。
平成22年度ではフィジーのビチレブ島において考古学的踏査をおこなった。ビチレブ島は紀元前1100年頃にラピタ人によって植民されたと考えられており、メラネシアからポリネシアへの拡散の中継地にあたる重要地点である。この現地調査によって遺跡の分布地図を作成することができた。また考古学的踏査に加え、現在の伝統的集落における家屋配置・植生分布・資源利用の実態についての民族考古学的調査を実施した。それによってラピタ人の資源利用・適応戦略を復原するためのデータを収集することができた。この成果は、オセアニアの伝統的集落と自然が織り成す「文化的景観」を評価する際にも資する内容である。現地調査以外では、オセアニアにおける有用植物と物質文化に関するデータベースを作成しており、なお継続中である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ラピタ人の起源とオーストロネシア語族の拡散2011

    • Author(s)
      石村智
    • Journal Title

      史林

      Volume: 94-1 Pages: 5-37

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 聖俗二重王権の構造(考古学研究会第56回総会研究集会報告)2010

    • Author(s)
      石村智
    • Journal Title

      考古学研究

      Volume: 57-3 Pages: 37-49

  • [Presentation] 聖俗二重王権の構造2010

    • Author(s)
      石村智
    • Organizer
      考古学研究会第56回総会研究集会
    • Place of Presentation
      岡山大学(招待講演)
    • Year and Date
      2010-04-18
  • [Book] ラピタ人の考古学2011

    • Author(s)
      石村智
    • Total Pages
      262
    • Publisher
      渓水社

URL: 

Published: 2012-07-19  

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