2009 Fiscal Year Annual Research Report
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21730017
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| Research Institution | Ibaraki University |
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Principal Investigator |
齊藤 笑美子 Ibaraki University, 人文学部, 准教授 (20456297)
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| Keywords | 人権の私人間効力 / フランス |
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| Research Abstract |
本研究は「私人間における人権保障」の問題について、フランスを対象として検討を行う。目的は、いくつかの視点から、フランスにおける私人間人権保障の構造の一端を明らかにすることである。その視点とは、(A)通常裁判所による憲法の人権規定の適用の例を判例研究を通じて明らかにすること、(B)憲法院と私法規範の関係を憲法院判例及び関連する学説を通じて明らかにすること、(C)憲法院の合憲解釈と通常裁判所による合憲解釈の尊重を判例の検討を通じて明らかにすること、(D)ヨーロッパ人権条約の私人間人権保障への影響を明らかにすること、の4つである。
当該年度は、海外渡航により、主に(B)の観点からの資料収集をすることができた。本研究の中心となる課題についての資料収集に手応えがつかめたことは収穫であった。まだその成果は発表していないが、2010年度はこの観点からの成果を発表したいと考えている。当初の計画にはなかったがフランス環境憲章の研究からも同じ観点からの成果がありそうなことが確認できた。こちらは未刊行だが執筆済みの論考がある。また、予定を前倒しして(D)からの研究にも着手した。これに関連するのが裏面に挙げた論考である。
学会で行った研究発表は、私的な領域の人権保障に関連するものであり、近日刊行される予定である。
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