2010 Fiscal Year Annual Research Report
「移民政策」の形成過程分析と政策評価-シンガポールの事例分析と比較考察-
Project/Area Number |
21730110
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
明石 純一 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教 (30400617)
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Keywords | 移民政策 / 出入国管理 / 国際人口移動 |
Research Abstract |
本研究は、シンガポールを中心とするアジア各国における移民政策の展開を比較分析し、評価することを試みている。本研究の2年目は、引き続きの文献収集と現地調査を主な作業とした。基本資料の収集としては、調査事例であるシンガポールの移民問題やエスニック問題等を中心に、昨年度から累積して全体の9割程度の資料を集めることができた。また当該年度は、現地調査を実施し、新たな研究資料の収集も行ったほか、現地の専門家と打ち合わせを重ね、研究調査の内容と方向性について点検を実施した。さらに現時点までの調査成果にもとづき、以下の論文・共著((1)~(4))を発表したほか、学会(移民政策学会・日本国際政治学会・日本社会学会)や国際シンポジウム(スカラブリニ移民センターとILOアジア太平洋地域事務所共催)などに参加し、当該テーマに関する意見交換に努めた。(1)「外国人『高度』人材の誘致をめぐる期待と現実」五十嵐泰正編『労働再審-越境する労働と<移民>』大月書店、2010年11月、(2)「インド人ITワーカーの越境」首藤もと子編『グローバル・ディアスポラ-東南アジア・南アジア』明石書店、2010年12月、(3)Japanese Immigration Policy in a Transition, Asian Review Vol.24, Institute of Asian Studies, Chulalongkorn University, February, 2011,(4)「シンガポールの移民『マネジメント』」安里和晃編著『鎖国国家日本の衰退-人口減少社会の担い手はだれか』ダイヤモンド社、2011年3月。現地調査、論文発表、学会等の参加を通じて、各国研究者から有意義なコメントを多数得ており、次年度の研究調査と成果報告へと繋がる発展的作業となった。
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Research Products
(4 results)