2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21730128
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
久保 慶一 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (30366976)
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Keywords | 政治学 / 比較政治 / 政党 / 旧ユーゴスラビア |
Research Abstract |
平成23年度の前半は、これまでの現地調査によって収集したデータの整理・分析作業を継続し、旧ユーゴ諸国の諸政党の内部構造と機能についての分析を進めることを試みた。この分析作業の成果の一部は、平成23年6月に北海道大学にて行われた日本比較政治学会の共通論題における研究報告「ポスト共産主義国における民主主義の質-バルカンの事例を中心に」として発表することができた。さらに、この研究報告を発展させ、セルビアの事例分析を百瀬亮司編『旧ユーゴ研究の最前線』(渓水社、2012年)に発表することができた。また、これらの分析をさらに一般化させることを目的に、ポスト社会主義圏の民主主義の質に関する計量的な分析も行い、その分析結果は2012年刊行予定の日本比較政治学会年報第14号に掲載されることが決まっている。このように本研究の分析結果はすでにその一部を論文として公刊することができているが、今後もデータの分析作業は継続させる必要があり、それに基づいた研究発表.論文発表により研究成果を公開していくことを予定している。また平成23年度の後半には、上記の分析作業を進めていく中でさらに必要となったデータを収集することと、現地研究者との研究打ち合わせを目的として、セルビアへの現地調査を約2週間実施し、多数の資料・データを収集することができた。これらの資料の整理や分析作業は、研究期間の終了後も継続し、随時、研究成果の公表を進めていきたいと考えている。
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