2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヨルダン「緩衝国家生存」のメカニズム:国家-社会諸勢力間の調整と介入
Project/Area Number |
21730132
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
吉川 卓郎 Ritsumeikan Asia Pacific University, アジア太平洋学部, 助教 (30399216)
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Keywords | 政治学 / 中東 / ヨルダン / 国家 / イスラーム / エリート / アイデンティティ / 社会 |
Research Abstract |
21年度の研究実績は、以下の通りである。 1. 出張・調査・研究報告(平成21年12月。実施地域:ヨルダン、エジプト) まずヨルダン(アンマン市)を訪問、研究計画に係る、現地関係者との意見交換を行った。続いてエジプト(カイロ市)に移動、「イスラーム地域研究カイロ国際会議」に出席し、研究計画に係る研究発表(詳細は、11.参照)を行った。 2. 出張・調査(平成21年12月~22年1月。実施地域:ヨルダン、カタル) まずヨルダン(アンマン市)にて、研究計画に関連した資料収集と、専門家との意見交換を行った。資料収集では、ヨルダンの国会議員名簿、政党一覧等を入手したほか、市内書店にて各種研究書を購入した。意見交換では、当地の政治.国際関係研究者と、平成21年11月に発足したヨルダン新内閣、総選挙に向けた動向等につき意見交換した他、共同論文の執筆について話を進めた。また、当地の政治経済学者とも、本件研究課題に関連した共同研究の計画につき打ち合わせた。カタル(ドーハ市)では、カタル大学の調査責任者(ヨルダン政治の専門家)と、政治意識に関する、ヨルダンを含めた多国間比較調査について意見交換した。 3. 研究発表(平成22年2月。実施地域:大阪府) 大阪大学世界言語研究センターにて、ヨルダン政治の構造と、政府-社会諸勢力(わけてもイスラーム運動)の関係について研究報告を実施した。報告内容については、現在、研究論文としてまとめている。 4. 研究会(平成22年3月。実施地域:大分県) 「ヨルダン研究ワークショップ」の1回目を、立命館アジア太平洋大学にて実施した。研究代表者、錦田愛子(早稲田大学イスラーム研究機構助手[当時])、江崎智絵(財団法人中東調査会研究員)の3名がヨルダンの政治体制、社会問題(ヨルダンのパレスチナ難民)、国際関係について報告、意見交換を行った。
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Research Products
(4 results)