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2009 Fiscal Year Annual Research Report

衰退産業における価格競争モデルとその応用

Research Project

Project/Area Number 21730199
Research InstitutionChiba Keizai University

Principal Investigator

太田 塁  Chiba Keizai University, 経済学部・経済学科, 講師 (00338229)

Keywords衰退産業 / 価格競争 / 寡占市場
Research Abstract

1衰退する複占産業における価格競争モデルを構築し、価格動学を分析した論文が査読付き学術雑誌に掲載が許可された("Dynamic Pricing with Declining Demand:The Case of Duopoly,"Review of Development Economics)。本論文のモデルは当該研究課題(産業の衰退が企業間結託の起こりやすさに与える影響の分析および需要衰退下における企業合併の経済厚生分析)の基礎となるものである。そのようなモデルが第3者によって認められたことは、本研究を遂行する上で大変重要である。
2上記1と別のアプローチで、衰退産業における価格変化を分析できるモデルを構築し、実証分析を行った(矢野誠・京都大学教授および出井文男・神戸大学教授との共同論文)。衰退産業には、企業数が少ない場合もあれば、企業数が多い場合もある。上記1の研究では、企業数が2つの場合に限っているが、この共同論文では企業数が多い場合を扱え、またその企業数が内生的に決まる。本論文は需要が衰退するにつれて価格が上昇すること、また、日本の木製家具産業ではこのモデルが有効であることを示した。衰退産業における価格変化は解明されていない点が多く、上記1と共に複数のモデルを提示できたことは大変意義深い。
3日本の写真フィルム市場に関するミクロデータを入手し、実証分析が行えるような形に整備した。本研究は理論の開発だけでなく、その理論を通じて実証分析を行い、政策提言を行うことも目的としている。写真フィルムはデジタルカメラの登場によって需要が衰退しており、本研究には大変適した市場である。また、実証産業組織論で開発・利用されている推定方法の多くはミクロデータを利用したものであり、その点において今回入手したデータは、最先端の方法で分析できる環境を整えるものである。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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