2010 Fiscal Year Annual Research Report
中国における市場経済の源流‐開発戦略としての計画経済期中国の実証的探求‐
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21730233
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
白石 麻保 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (40425004)
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Keywords | 中国 / 企業 / 開発戦略 / 移行経済 / 開発戦略 |
Research Abstract |
文献資料収集と中国現地での聞き取りを通じて、計画経済期における企業間の取引関係や入材交流について実態把握を進めていった。そしてその実態と経済改革後に通じる企業間関係の構築が如何になされているのか、検討をおこなった。 また、同様に文献資料収集と中国現地での聞き取りを通じて、企業管理層や技術者が計画経済期にどのように育成・確保されているのかについても実態把握を進めた。そして経済改革後における企業経営者とそれらの関係有無について検討を行ない、実態理解に努めた。 同時並行で収集された複数種類のデータを用いて計画経済期中国における技術進歩の速度とその特徴についての実証分析をおこなった。検証方法をいくつか用いた、また複数種類のデータを用いた分析結果が得られているので、それら分析結果の比較検討を行ない、得られた結果の頑健性や妥当性についても考察した。 資源配分の効率性についても得られたデータを用いて実証分析を開始した。これにより、社会全体として効率的な資源配分が計画経済期において行われていたのかどうかに注目しながら、改革開放期を含めて長期的な資源配分の傾向を明らかにする試みを進めた。 文献資料や聞き取りを通じて得られた考察結果と数量・計量分析を通じて得られた結果とを照合しながら、更に実証分析を進めるため、数量・計量分析における検証仮説に改良の余地はないかについても、検討を開始した。今後、更に検討・改良を続け、改良した仮説を用いて更に計量・数量分析を進めていく。 上記の作業を通じて得られた結果の一部は成果としてまとめられた。現在、投稿中、もしくは投稿準備中、及び学会等での報告準備中である。
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