2012 Fiscal Year Annual Research Report
巨大新興市場におけるマクロ経済ショックと貧困・所得分配 インドとブラジル
Project/Area Number |
21730236
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
福味 敦 東海大学, 政治経済学部, 准教授 (20379465)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 財政のサイクリカリティ / マクロ経済ショック / 選挙 / 農村貧困層 |
Research Abstract |
本研究は新興市場におけるマクロ経済ショックが貧困層に及ぼす影響を、財政運営やガバナンスとの関連から分析することを目的としている。四年計画の最終年度にあたる今年度は第一に、ブラジルの中央・州政府財政の研究に取り組んできた。昨年度の成果を踏まえて、本研究の焦点となる政治要因の影響を検討するべく連邦政府・地方政府の選挙データ(候補者の所属政党・得票数を含む)を用いた実証分析を行った。ただし共同研究者の急逝もあり、完成に至らず、その成果については次年度以降に報告する予定である。 一方の柱となるインド研究については既に財政のサイクリカリティ研究に一定の目処がついていることから、農村貧困層に対するマクロ経済ショックについて検討するとの立場から分析対象を拡大した。そのひとつが自由貿易協定の効果に関する研究のサーベイである。とくにASEANとの貿易協定に関しては、長期的には成長効果が期待できる一方、短期的にはインドにとって不利な点が多く、農村の貧困層に負の影響がもたらされる可能性が高いと考えられる。また、農村貧困対策として利用されてきた電力補助金の役割について、2003年以降進められている電力部門改革との関連から検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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